『一枚の絵画』に想う

 この間、久しぶりに第12回定期演奏会のレコードを引っ張り出して聴いてみました。そこには、音楽のほかに若かりし日の川人先生の声が流れてきて、懐かしさと同時に目頭が熱くなってしまいました。
 懐かしさといえば・・・音楽室に入って左側の壁面に一枚の絵画が掛けられているのをご存知ですか?あの絵にはいろんな思いが込められているんです。
 それは、第12回定期演奏会の年、当時私が葦笛の会の会長で、後輩の森正雄君や国北友子さん達、皆なで集まって「葦笛かわら版」なる広報誌を作っていましたから、昭和54年の晩秋の事でした。(オケラ新聞)
 それまでの市高オケの活動と地域への貢献に対し、特に優れた組織に与えられると言う「藍青賞」を受賞したと、川人先生から聞かされました。第1回目の受賞と言うことであり、大いに感動しておられました。
 そこで、この栄誉に対しOB会も何かしたいと思い、記念になればと一枚の絵画をオーケストラ部に贈りました。あの絵画がそれです。
 定期演奏会は今年で第34回目だそうですが、あの頃は12回。当時の川人先生は今の私の歳よりもずっと若くて、よくホンダのシビックに楽器を積んで精力的に活躍されていました。
 あの頃の定期演奏会ではアンコール曲も新鮮でした。歌謡曲の「瀬戸の花嫁」や「先生」、はたまた「NHK大河ドラマのテーマ曲」等をオーケストラで演奏するなんて、とっても魅力的でした。
 それから、感動したのは、川人先生自ら司会をして歌った「レッツ・シング・ウィズ・オーケストラ」です。その中で「戦争を知らない子供たち」や「遠い世界に」等々、観客と演奏者が共に一つになって感じあえるなんて、何て素晴らしい事を考えつく人なんだろうと思いました。そして、それは見事に受けていました・・・。
 あれから22年、今の市高オケのタクトは、川人先生から森本先生、湯浅先生、石井恭二先輩へと渡されています。そして市高オケの伝統は今日も築けられています。
 OBの皆さん、音楽室の壁に掛けられたあの一枚の絵画と再会したら、気分はあの頃にタイムスリップするかもしれませんよ。だから、あなたも時折、音楽室に足を運ばれては如何でしょうか?  

01/03/26  のんき孝夫(10、Hr)